基準地価20年下落

基準地価、住宅地は20年連続下落
(読売新聞) 2011年09月20日 19時19分
 国土交通省は20日、2011年の基準地価(7月1日時点)を公表した。

 東日本大震災後初の地価調査で、全国平均の下落率は住宅地が前年比3・2%、商業地は4・0%だった。住宅地は20年連続、商業地は4年連続の下落。特に震災後の下落率は拡大しており、08年秋のリーマン・ショック後の回復傾向の後退が浮き彫りになった。

 今年1月1日時点の公示地価と比較できる地点で見ると、下落率は今年1〜7月は住宅地が1・3%、商業地が1・8%で、10年7月〜11年1月よりそれぞれ0・1ポイント拡大した。

 前年7月の基準地価との比較では、全国88地点で地価が上昇し、前年(27地点で上昇)より増えた。ただ、東京圏は前年より5地点少ない3地点にとどまった。「震災後に取引が低迷したことが地価の上昇を抑えた」(国交省)と見られる。