果報は練って待て

「果報は練って待て」
      本田宗一郎

本田宗一郎らしい言葉ですね。

本来は
「果報は寝て待て」です。
「ジタバタしなさんな。やるだけのことやったら、じ〜
っとしていろ。そしたら、いい報せが届く」と言うのが
本来の意味です。

しかし、本田宗一郎
「それだけでは駄目だ。いつ、どんな報せが来てもすぐに
対処できるように、あの手この手と段取りをしておけ」

さすが、本田宗一郎らしい哲学ですね。

古いホンダの社員を何人か知っておりましたが、殴られな
かった社員は居なかったそうです。殴るだけではなく、
その辺にあるものは投げてくる、蹴飛ばすは当たり前の
世界だったと言っておりました。

遊びも一流でお座敷遊びがお盛んだったとのことですが、
売店やバイヤーに売ってもらうために、奔放な接待を
されたようです。

一流人は何をやらせても破格です。

ホンダのバイクで思い出があるのは、当時(40年以上
前)ホンダだけが4サイクルのエンジンでしたが、他社
は2サイクルエンジンで馬力が全く違いました。

高校生の悪ガキの私等は50CCのバイクに三人乗りをし
たり4人乗りをするのですが、登り坂に行くと他社のバ
イクは降りて押さなければならなかったのですが、ホン
ダはグイグイと登って行くのです。

あの当時から、バイクはホンダだと確信しておりました。
凄いメカでした。

「果報は練って待て」を
克舟なりに訳すと
「しっかりと段取りをしておけ」
だと思います。