これで足りるか?

追加経済対策、7.2兆円で最終調整
 政府・与党は7日、2009年度第2次補正予算に盛り込む「緊急経済対策」の策定に向けて最終調整を続けた。政府は財政支出を国費で7兆1000億円とする原案から1000億円積み増した修正案を提示。8兆円台を主張してきた国民新党は回答を留保して持ち帰った。国民新党亀井静香代表は8日午前の基本政策閣僚委員会に出席する意向で、政府は同日の閣議決定を目指す方針だ。

 鳩山由紀夫首相は7日中に決着させる意向を示していた。政府・与党の作業チームは同日夜、首相官邸で協議。国民新党下地幹郎政調会長は終了後、記者団に「こういう数字で経済が良くなるか、デフレ対策ができるか非常に疑問を持っている。亀井(静香)代表が明日決めると思う」と述べた。

 一方、野田佳彦財務副大臣は記者団に、1000億円の積み増し分について(1)使途は地方自治体の公共事業支援のための交付金とする(2)財源は建設国債で賄う――との考えを示した。そのうえで協議の中で「下地氏はこれ以上の額の積み増しはしないことと、8日の基本政策閣僚委への亀井氏の出席を約束した」と語った。 (01:24)