日銀と政府の見識の違い

11月の日銀月報、景気持ち直し「当面緩やかに」
 日銀は24日発表した11月の金融経済月報で、景気の先行きについて「持ち直しを続けるが、当面そのペースは緩やかなものにとどまる」との認識を示した。現状判断を上方修正したため、前月の「持ち直していく」との表現を詳しくした。生産や輸出の増加などで景気の持ち直しは続くが、2009年度第1次補正予算の減額もあり公共投資が頭打ちになりそうなことなどを見込んだ。

 景気の先行きを占ううえで、国内民間需要を個人消費と設備投資に分けて分析。個人消費は各種経済対策で耐久消費財を中心に持ち直しが続くとした。一方、設備投資は収益が低水準で設備過剰感も強く当面は横ばい圏内にとどまる可能性が高いと指摘。先行きの景気持ち直しが緩やかになるとみる要因となった。

 景気の現状判断は「持ち直している」として、前月の「持ち直しつつある」から3カ月連続で上方修正した。(00:59)